「資格を取るために勉強を始めたけどなんか最近やる気がでない…」「毎日の勉強は大事なのわかるけど三日坊主だからなぁ」「もう来年でもいいかな」。
資格を勉強し始めた頃に出てくるよくある感情ですが、そうした時は3つの意識を持つことで勉強意欲をV字回復させ、挫折を回避することができるかもしれません。
この記事では、私がTOEIC985点を取る過程で何度も挫折しかけた時に繰り返し思い出して勉強を維持してきた方法を紹介します!
実体験に基づく内容なので効果は保証済みです。
その1 「やる気」に頼らず「習慣」を築く!
この章のポイントは↓の2つだよ
- 「学習の成長曲線」を知る
- やる気に頼らず「習慣」を築くことが最短の合格方法
■「学習の成長曲線」を知る
下の図は漫画「ドラゴン桜」にも出てくる「学習の成長曲線」というグラフです。
学習する前やしたての頃は、「青い線」のように時間をかければかけるだけ右肩上がりで成長していくと思いがちです。
だけど実際は「赤い線」のようにフラットに近い状態が続いた上で、「ブレイクスルー」と呼ばれる大きな成長が訪れると言われています。
この成長曲線の形は学習者のレベルに関係なく当てはまると言われているので、誰でも「赤い線」のように実際の勉強の成長は「階段状」なんだとイメージしてください。
「赤い線」と「青い線」には開きがあるので、これが「理想と現実のギャップ」になってやる気の阻害要因になります。
まずはこのグラフを知り、成長実感がないのは当たり前のことで正しく勉強している限り順調に力は身についてきていると安心しましょう。
私もTOEIC700点台・800点台・900点台でそれぞれ伸び悩みを実感してきました。
勉強してるのに何回受けてもスコアが上がらない(時にはむしろ下がる)ので「ムキー!!」となってました。
それでも不思議なことに続けていると800点や900点の大台に乗ることができ、しかもそれがその先も連続するようになりました。
今も990点満点に向け勉強する中で点数が落ちることもありますが、900点を下回ることは全く無くなくなったので、ちゃんと実力もついてきていることを感じています。
■やる気に頼らず「習慣」を築くことが最短の合格方法
上記を踏まえてじゃあどうすればいいの?と言うと、コツコツ勉強を続けられる「習慣」を身につけることが重要です。
よく「うおぉぉぉやったるでーーー!!」というモチベーションで取り組もうとする人もいますが(以前の私です)、著作家の星渉さんの著書ではそうしたやる気は「ハイモチベーション」と呼ばれ人間の脳構造的に必ず冷めるとされています。
私ももれなく冷めました。
出典: 星渉 「神モチベーション 「やる気」しだいで人生は思い通り」2021年
一朝一夕で何とかなるものなら「やる気」で爆発的に取り組んだ方が手っ取り早いですが、ある程度の継続が必要な資格には「習慣」で対抗するのが向いています。
実際、やる気に頼らず日常のルーティン(=習慣)として行う勉強は想像以上に楽です。
コツコツやっていれば成果が出るんだから楽にやるに越したことはありません。
「習慣」ですか…ホッホッホ…笑止!!
そんなものできたら苦労しません。
私は三日坊主なのですッ!
(誰…?)
大丈夫!実際に元三日坊主のなつおが編み出した習慣化のコツ3選を記事の最後に紹介するよ!
※先にそのコツを知りたい方はこちらからスキップできるよ。
その2 合格したその先を具体的にイメージする!
ここでのポイントは↓の2つ!
- 資格取得は「手段」か「目的」か?
- 合格した自分にはどんな良いことがある?
■資格取得は「手段」か「目的」か?
資格勉強を始めてしばらくするとだんだん毎日の勉強がマンネリ化することはありませんか?
そんな時に「資格を取ること」だけを見据えていると、次第にそれだけが目的(ゴール)になっているように感じる時があります。
ただ、私は資格取得は手段であって目的ではないと考えています。
手段が目的化してきてしまっている時は、「そもそも何のためにこの資格取るんだっけ?」と根本に立ち返りましょう。
「あぁそうだった、希望の仕事に転職するのにTOEIC900点が有利だから頑張ろうと決めたんだ」
「管理栄養士になって得意な料理を趣味だけじゃなく副業にしたい!」
「ご当地検定に合格して大好きなふるさとをPRするブログを始めたい」
のように、自分にとって本当にその資格が必要な理由を思い出せたら、自然とそのための勉強にも熱が入るはずです。
■合格した自分にはどんな良いことがある?
「そうは言っても昇進するのに会社から無理やり求められてるだけなんですけど…」
「簿記3級取らないと卒業できないんです…」
など、資格勉強のきっかけが自分じゃなく他者や環境にある方も多いのではないでしょうか?
でも大丈夫!!
自分が「このためなら勉強頑張ってみても良いかも」と思える理由を見つければいいんです。
「合格したら自分にとってどんな良いことがある?」を考えてみてください。
- 裏を返せば資格を取れたら昇進できるわけだから給料も増えるし転職にも有利になるな
- 元々持ってるよりも、苦手な勉強を克服して合格すればその過程や努力を評価してもらえるチャンスだな
- この資格の合格体験記をブログにしたらお金が手に入るかもしれないな
- 軽そうに見えるオラだけど「行政書士」というこのギャップ…モテるな
など自分なりのメリットがきっと見つかるはずです。
ぜひ未来を想像して、”頭”ではなく”紙”に書き出してみましょう。
書いた方が思考が形になり遥かに整理されます。
その際1つおすすめなのは、「合格したらこんな良いことがあった」と過去形で書くことです。
未来形の文章は三日坊主にとって天敵です、願望で終わります。
過去形で書くことによって脳が「あれ達成したっけ?してないよな…じゃあ達成せな」と現実とのギャップを埋めようと力を貸してくれます。
なのでイメージは具体的であればあるほどいいですね。
私もTOEIC満点を目指し勉強中ですが、「英語コーチという仕事でクライアントからより信頼感を得られるようになるため」という理由に加えて、「元々英語がかなりのコンプレックスだった人間がTOEIC満点取ったらかっこいいな」と密かにモチベーションを見出しています。
言ってる時点で密かじゃないですね
その3 「私は最強」思考
ここで言いたいことは1つだけ!
- 先輩合格者や周りの受験生なんかどうでもいい!
■先輩合格者や周りの受験生なんかどうでもいい!
あなたの周りには既にあなたが目指す資格を取っている人もいるかもしれません。
それにいざ試験当日に会場に行くと、さぞ賢そうな方々が並んでいらっしゃるではありませんか。
ですが結論、そんな人たちのことは正直どうだっていいです。
資格はあなた自身との戦いです。
あなたのバックグラウンドでその資格に合格できるのはあなたしかいません。
故にその資格を取得するあなた、勉強するあなたは最強なのです!
先輩合格者に対して「すごいな〜」と思うなら、それは近い将来のあなたです。
合格したあなたは周りの人たちから同じように「すごいな〜」と思われることになります。
人から「すごい」と思われるあなたはアドバンテージを手にしています。
資格合格の上でさらに成功体験を積んだら「やはりあの人はすごい」と一層箔がつきます。
仮に失敗しても「あらなんだか愛嬌もあるのねウフフ」とか何とか言われて好感度が増します。
「すごい人」になるのに複雑なことは必要ありません。
目の前にあるその資格を取ればいいだけです。
勉強しているあなたは既に最強への道のりを歩み始めているのです(爆)
※ちなみに最強であるのに完璧主義である必要はありません。
資格はそもそも満点を目指す勉強ではありません(TOEIC満点は別ですが。。)
取るべきは「合格点」であり、それはだいたい6割とか7割程度のものです。
10割だろうが7割だろうが、世の中的には同じ「合格者」です。
またどんな試験も難問や引っかけ問題、時間食い問題はあるので、そこにこだわって非効率的になるよりも「フン…今日のところは勘弁してやろう」くらいにドンと構えていきましょう。
満点にこだわらず合格にこだわりましょう。
【三日坊主に効いた】習慣化のコツ3選
最後に、先ほど「その1」の項で触れた、三日坊主に効果的な習慣化のコツ3選を紹介します。
- 勉強する時間は「だいたい」で決めておく
- 無理の無い勉強時間を組む
- 全然関係ない習慣作りを用意する
順番に解説するよ
1つ目、勉強する時間は「だいたい」で決めておく。
A型で几帳面ななつおは昔から「計画作りは好きだけど、作って満足して結局やらない」という夏休みの宿題を残す典型タイプのキッズでした。
資格勉強も「夜22〜24時と朝7〜8時の合計3時間は毎日必ず勉強して…」と緻密な計画を過去数えきれないほど立ててきましたがどれも頓挫しました。
毎日決まったルーティンで生活できている人であればいいですが、残業や家族との予定や突発的なイベントなどにより緻密な計画が崩れた時に立て直すのはとてもエネルギーのいることです。
なので計画はあえて「だいたい」にし、例えば「夕飯を食べながら参考書を読み始め、そこから2時間勉強する」「朝起きて出勤準備をしてから出発まで残った時間勉強する」のようにしました。
勉強の開始時間を決めなくても、「夕飯の時間」「出勤準備が終わる時間」など既に生活の中で勝手に決まっている(習慣づいている)時間に絡めれば自然と勉強時間も安定して取ることができました。
なるほど。
私は「AM4時にヌタ場で泥浴び」と決めているのでその後1時間勉強するようにしますよ
2つ目、無理の無い勉強時間を組む。
上記「その3」にもあった通り、資格の勉強に「完璧主義」は不要です。
資格を目指した当初はモチベーションが高い状態からつい「理想的」な学習計画を立ててしまいますが、特に三日坊主にとってそれは99.9%実現されません。
ネットで合格体験記を読んだりすると「1日3時間必ず確保しました!」など書いてあって焦ります。
でもこれから手を付ける人がいきなりそれを完璧にやるのは厳しすぎます。
初心者はエベレストに登る前に高尾山で体を慣らしましょう。
まずは「1日1〜2時間」、不安なら30分でもいいです。
確かに資格には『必要勉強時間』が目安であるものですが、1日1時間の勉強に体が慣れてきたら2時間に増やすなど、段階戦略で取り組んだ方が安定するし効率も良いです。
必要勉強時間を毎日均等に分ける必要はないということですね
3つ目、全然関係ない習慣作りを用意する。
これは私が勉強中の自己肯定感を高める上で非常に役立った作戦です。
私は勉強を始めると同時に「毎朝1分、ストレッチをする」という習慣を始めました。
全然勉強には関係ない上に大した習慣でもないですが、これをやることで「今日も決めたことが達成できた!」というちょっとした充実感を味わえるのです。
そして「今日は既に1つ達成できていて調子がいいから勉強の方も達成しちゃうか☆」と謎に軽快な気持ちで取り組めるようになりました。
とにかく「今日はまだ何も計画を達成できてない」という状態が一番ストレスフル&手をつけるのが億劫なので、朝のうちにアドバンテージを得ることでそれを回避することができていました。
ここで用意する習慣は手軽にできるものであれば何でもOKです。
逆に重い腰を上げないとできないものや達成に時間のかかるものはおすすめしません。
それでも習慣を加えることが難しい場合は、毎朝の洗顔や歯磨きを習慣と捉えて「今日もできた、えらい!」と自分を褒めてあげるのもいいかもしれません。
私は毎朝青汁を飲むことにします。
勉強と合わせて健康も手に入れるなんて策士!さすが私!
おわりに
三日坊主だった私自身が資格勉強で意識していたことをまとめました。
なにか1つでも参考になるものがあったら嬉しいです。
以上、解散ッ!!
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